『野草譜』 Wild Flowers in My Garden

『野草譜』Wild Flowers in My Garden
著者：奥田 實
出版社：平凡社

===============================

写真家、奥田實（みのる）さんの新著『野草譜』 Wild Flower in My Garden。

北海道東川町の大雪山山麓に暮らす奥田さん。

敷地に自生する野草たちを撮影し、その植物の細部までをカメラに捉え、芽吹きから次の命へと世代をつなぐ植物の営みを１ページに配置した植物の系譜、美しいフォトアート作品『野草譜』。

植物のライフサイクルである、時間軸と生命の形の美しさを同時に見ることができるこれまでにない作品集。

約半年間にわたる北海道の冬を終え、雪解けとともに芽吹き花を咲かせる植物から始まり、春、初夏、盛夏、そして秋から初冬まで。

奥田さんの庭に生息する野草たち119種類が綴られ、その全てに奥田さんと野草とのストーリーや解説がそえられています。

前書きより

本書は、わが家の庭先で世代をつなぐ身近な野草たちの生命の物語である。（中略）二十数年まえ、北の森の撮影のさなか、樹木の知識を深める必要に迫られ、冬芽や葉っぱ、花などを白色の背景紙を用いて切り抜き用の撮影を始めた。このことがきっかけになり、北海道に自生する樹木を題材にした作品集『生命樹』が生まれ、菜園で育てていた野菜本来の姿を覗き見たいと、『野菜美』が続いた。本書『野草譜』は、実は見ているようで見ていなかった野草たちのしたたかな本性と、姿形の美しさを再認識するために取り組んだテーマである。

奥田 實
1948年、埼玉県本庄市に生まれる。自然を中心に全国の風景を撮影する。その傍ら、大雪山の大陸的な山岳景観に魅了され、高山植物の美しさと生命力を題材に大雪山の撮影を始める。1986年、仕事場を北海道東川町に構え、大雪山と周辺の自然を撮影して今日に至る。現在のテーマは、北海道の原風景である森林を心象風景として表現すること。主な著書に『生命樹』『野菜美』（新潮社）、『大雪山のお花畑』『大雪山』（山と渓谷社）、共著に『日本の桜』（山と渓谷社）がある。

北の住まい設計社オンラインショップからご購入の写真集には、奥田さんにサインを書いていただく特別仕様です。

『野草譜』のポストカード（８枚セット）も販売しています。