すり鉢で作る、春野菜の白和え
シェフに教えてもらった、もとしげ のすり鉢で作る野菜のレシピ。
二品目は大きなサイズのすり鉢を使って、白和えの作り方をご紹介します。
菜の花や筍、旬の野菜や山菜を使うと、ごちそうの一品です。
素材を活かす、大事なひと手間も教えてもらいました。
おいしいレシピです。ぜひ作ってみてください。
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すり鉢で作る、春野菜の白和え
<材料(2〜3人分)>
・木綿豆腐(絹豆腐でも) 半丁
・白ごま 大さじ1
・練りごま 小さじ1
・砂糖 大さじ1と1/2
・薄口しょう油 小さじ1
・塩 ひとつまみ
・吸い地 300cc〜400cc
*吸い地は、お吸い物の汁と同様。昆布と鰹の出汁600ccに、酒大さじ1、塩ひとつまみ、薄口しょう油少々を合わせて調味。お吸い物と同じくらいの味付けにする。
・季節の野菜や山菜
・油揚げ
・こんにゃく など
たけのこ、菜の花、しいたけ、人参に、油揚げとこんにゃくを使いました。こんにゃくを入れると食感が良くなります。
<作り方>
*下準備は半日ほど時間をみてください。
*下準備①
吸い地を作ります。(上記参照) 冷蔵庫で冷やしておきます。
*下準備②
野菜、こんにゃくを下茹でします。油揚げは油抜きをして、たけのこはアク抜きをして、食べやすい大きさに切ります。
*下準備③
②で準備した野菜を、①の吸い地に半日〜1日浸けておきます。
吸い地に浸けた野菜は、冷蔵庫に入れて味を含ませます。
*下準備④
豆腐の水切りをします。豆腐をさらしやキッチンペーパーに包んで重しをして、2時間程度置きます。
準備が整ったら、和え衣を作りましょう。
1. 胡麻を擦ります。
胡麻の油分が出るまでしっかりと擦り潰します。
2. 練り胡麻を加えます。*時間はかかりますが、練り胡麻を加えずに煎りごまの分量を少し増やして、ペースト状にするとより胡麻の美味しさが際立ちます。
3. 水切りした豆腐を加えて潰します。大まかに潰れたら擦り潰してなめらかにします。
より滑らかにしたいときは、豆腐を濾してから擦り潰します。
4. 砂糖、薄口しょう油、塩を加えて混ぜ合わせます。
5. 吸い地に浸けておいた具材をザルにあけて、優しく、しっかりと水分を切ります。(絞らずにやさしく。)お出汁を含んだ具材たち、美味しそうです。
余分な水分が残っていると、和え衣が水っぽくなってしまうことと、味がぼやけやすいのでしっかりと。*飾り用に、菜の花やたけのこをいくつかよけておきましょう。
6. 和え衣と具材を合わせます。
完成です。
よけておいた野菜を飾って、立派な小鉢料理ができました。
滋味深くて濃厚な味わいの豆腐と胡麻の和え衣。春野菜の香りや苦味ととてもよく合います。
豆腐の味わいが大胆に伝わるおいしいさは、すり鉢だからこそ。
野菜のおいしさを丁寧に引き出す下拵えの楽しさも教わりました。
身体がよろこぶ、沁み渡るおいしさの一品です。季節ごと野菜の組み合わせもお楽しみください。
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白、黒、それぞれ大中小の3つのサイズ。このレシピは大のサイズがおすすめです。